
*この記事は、月刊アネモネ2026年10月号に掲載されたものです。
神社を訪れ、参拝をしたり、お札を授かったり。
お祓いを受けたり、護摩を焚いたり――。
古より日本人の精神生活の中心にあった素材、
それが「麻」です。
「大麻」は、もとは「おおあさ」と読みました。
そして驚くことに、「おおぬさ」とも読んだのです。
「おおぬさ」とは、神道で浄めに用いられる祓具のこと。
(神職の方が右や左に振る、“柄のついたふさふさ”です)
現代では「大幣」と書きますが、
何かお気づきではありませんか。
そう、「貨幣」「紙幣」も「幣」の字を使います。
「幣」とはもともと、
神に捧げる麻などの布を指しました。
それだけ麻が重要な意味を持つものだったという証です。
もうひとつ例を挙げましょう。
それは「神宮大麻(じんぐうたいま)」です。
ご存じのように伊勢神宮は、
全国8万社ある神社のトップで、
内宮には皇室の祖先神である天照大神が
祀られています。
その伊勢神宮から頒布される神札を
なぜ「神宮大麻」というのでしょうか。
「大麻」というと、多くの現代人はおそらく、
ダークなイメージを持つことでしょう。
ですが、ここに挙げた例だけを見ても、
もともとの意味は真逆で、
大変神聖なものであったことがわかります。
皇室を柱とした日本という国の中枢に、
麻が存在しているのです。
にもかかわらず、白が黒になるほどのこの逆転現象は、
なぜ、いつ、どのように、誰の意図によって起こったのか――。
麻が古来、神事に欠かせないものだった理由は、
他の植物では代行できない特別な霊力があったから。
縄文の昔より神と人を結ぶ架け橋となってきた、
まさに「神聖植物」です。
日常においても、麻は捨てる部分がなく、
衣食住を通じて身近な存在であったことは、
万葉集に55首も麻の歌が収められていることからもうかがい知れます。
ところが戦後、「大麻」という言葉は、
先述のように真逆のイメージへとすり替えられていきます。
神話の時代から受け継がれてきた麻の霊的な意味や、
日本人が自然と共鳴しながら育んできた精神文化も、
遠い記憶の彼方へ追いやられてしまいました。
しかしながら、いま、世界が麻の価値を見直し始めています。
そのような流れの中で、私たち日本人も再び、
麻という植物の役割や力に目を向けるべき時がやって来た。
なぜなら、私たちは麻と最も親和性のある国に生まれ、
遥か祖先の時代からずっと、
麻の恩恵を最も受けてきた民族だからです。
麻の真実が隠蔽されてきたことによって分断されたもの、
それは、神と人、大地と人、宇宙と人、
人と人、植物と人とのつながりです。
それらを再びつなぎ直すために、
戦後に失いかけた日本人としての背骨を接ぐために、
麻はなくてはならないもの。
私たちが失った叡智と霊性を取り戻すことができれば、
日本のみならず、世界中が目醒める――。
麻という糸をたぐることで、
日本という国の知られざる姿が見えてきます。
そんな真実の歴史と文化を再認識することで
日本人としてのアイデンティティを取り戻し、
霊性文明を担う存在として
未来の地球を創っていくための今特集。
麻が持つ霊力の由来から実用性までを網羅しました。
麻についてまったくご存じない方はもちろん、
詳しい方もきっと、
驚くような新たな発見があるはずです。
気になるページから、どうぞ味わってください。
きっと、麻の滋養が魂に沁みわたることでしょう。
アネモネ編集長 中田真理亜
「星の家族の皆さま」とお呼びしてきた、
アネモネ読者の皆さま。
私はこの10月号麻特集をもってアネモネを離れ、
新たな旅へと出ます。
これまで、皆さまにはたくさんの応援と共感共鳴をいただき、
また、意識やエネルギーでつながって光の共同創造をしてくださり、
本当にありがとうございました。
アネモネを世に生み出すのは、毎回難産ではありましたが、
生まれればそれは何億倍もの喜びに変わります。
まさに子どものようなアネモネが皆さまの手に渡ったとき、
アネモネは本当の生命を得て、永遠の光を放つ――
そのような思いで約9年間、107冊のアネモネを編む中で、
魂でつながっている皆さまはいつも、
私の心の支えでいてくださいました。
そう、皆さまは、アネモネという
多次元生命体の一部でいてくださったのです。
筆舌に尽くせぬ万感が込み上げる中で、
こちらを最後のメッセージとさせていただきます。
星の家族の皆さまのご健幸と
ますますの光度・次元上昇をお祈りいたします。
☆11月号、12月号には、
これまであたため、取材先の方々と進めてきた
宇宙系の耳寄りな企画も続きます。
どうぞそちらも、楽しみにしていただけましたら幸いです。
中田真理亜
この記事は月刊アネモネ2026年10月号に掲載されています。
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