
古墳時代に活躍した日本史におけるヒーロー、
ヤマトタケ(日本武尊:やまとたけるのみこと)。
彼が、父である第12代景行天皇に遺言として託した文献
「ホツマツタヱ※」の中に、「あわのうた」が登場します。
それは、「あ」から「わ」まで48音を一文字ずつ使った言霊の歌。
そこには、宇宙の成り立ちや生命の循環、
人と自然が調和するための叡智が込められており、
なんと現代の科学とも整合するのです。
さらに驚くのは、「あわのうた」は
イザナギ・イザナミが作ったとされていること。
前半の記事では、そんな「あわのうた」が生まれた背景と壮大な宇宙観をご紹介。
発音すると、健康が増進されて自分も周囲も調和され、
光運の波の乗れるという「あわのうた」を歌って、
運気上昇、次元上昇しちゃいましょう!
※ホツマツタヱ:古代日本の神話や歴史、生活風習などが、独自の文字「ヲシテ」で記された古文書。古事記・日本書紀の原典ともいわれ、記紀神話の神々が実在の人物として登場するのも一大特徴。
取材・文◎中村いづみ、アネモネ編集部 編集◎編集部 取材協力◎早川須美子(SUMIKO!)さん(あわリンク主宰)
あわのうたは48の神が宿る言霊
あかはなま いきひにみうく
ふぬむえけ へねめおこほの
もとよそろ をてれせゑつる
すゆんちり しゐたらさやわ
「あ」から「わ」までの48音を、一音ずつ使った「あわのうた」。
古代日本に伝わる言霊の歌です。
そのルーツは縄文時代にまで遡り、古代文献「ホツマツタヱ」には、その響きが持つ力や役割が記されています。
あわのうたを形作るのは、古代の文字「ヲシテ」による48の音。
独自の形をしたヲシテ文字は、あいうえおの5音がそれぞれ自然界の五元素を表しています。
あ=空
い=風
う=火
え=水
お=土
一つひとつの音には固有の性質やエネルギーが宿り、無から有を創造する力があるとされます。
いわば、目に見えない量子の世界から生み出された「量子文字」といえるかもしれません。

引用:アネモネ2024年11月号「地上で生きていた“縄文の神々”との統合」特集P27(資料提供:いときょうさん)
この48音による宇宙の成り立ちを図として表したものが「フトマニ図」です。

フトマニ図 引用:『アワ歌で元気になる驚きのコトタマパワー』宮崎貞行著(文芸社)
フトマニ図は、5代目の「タカミムスビ※」とされるトヨケカミが作ったと伝えられています。
※タカミムスビ:ホツマツタヱでは、ヒタカミ(現在の東北地方とされる地域)を治める役職・存在として描かれている。
フトマニ図の中心には、原初の虚空を表す「ウ」があります。
そこから「ア」という陽の性質と、「ワ」という陰の性質が生まれ、宇宙の創造の働きが始まったとされます。
この陰陽のエネルギーは、右巻き・左巻きの渦となって広がり、やがて軽いものは天へ、重いものは地へと分かれ、万物を形作る五元素へと展開していきました。
この「無から始まり、2つに分かれ、さらに多様な世界へ展開していく」という考え方は、現代科学におけるビッグバンの説明とも重なるのです。
現代科学と響き合う古代の宇宙法則
フトマニ図は、中心にある「ア・ウ・ワ」の3音を核に、その外側へ音が広がる同心円構造を持っています。
中心のすぐ外側の第1環には8音、第2環にも8音、さらに外側の第3・第4環にはそれぞれ16音が配置され、中心から外へ向かって秩序ある展開を見せています。
これは、宇宙万物が「ひとつの源」から始まり、2つの性質に分かれ、その後8つずつの広がりを重ねながら、調和した世界を形成していくという考え方です。
ホツマツタヱでは、この秩序を「ヤノキマリ」と呼び、天地に調和をもたらす根本の法則として伝えています。
興味深いことに、この「8」という数の展開は、現代科学の法則とも重なります。
原子は、最外殻の電子が8個で満たされると安定し、他の原子と結びつくことで分子を形成します。
また、元素の周期表も、元素が段階的に2個、8個、8個と展開する構造を持っていて、フトマニ図と酷似するそう。
理学博士でホツマツタヱ研究家の宮地正典氏は、著書『新説ホツマツタヱ』(徳間書店)の中で、円環状のフトマニ図を開くと、元素の周期表と一致すると指摘しています。
「8」は、古代から特別な意味を持つ数字として扱われてきました。
東洋では「八方位」「八卦」として世界の広がりを表し、西洋では音階が8音で一巡する「オクターブ」として知られています。
また、神聖幾何学においても、「八方向の均衡」が空間を安定させるといいます。
「8」は、ひとつの世界が整い、次なる段階へ開かれていく循環の数霊ともいえるでしょう。
5・7調に宿る宇宙のリズムと生命の響き
さて、「あわのうた」を作ったのは、イザナギとイザナミです。
ホツマツタヱでは、古事記・日本書紀に登場する神話の神々が、私たちと同じ人間、実在する人物として扱われているのが特徴です。
戦や飢饉が続き、世の中や人々の心が乱れたとき、イザナギとイザナミは日本の各地をめぐりながら、あわのうたを全国に普及しました。
「あ」から「わ」までの一音一音は、それぞれに役割を持った神の名前でもあります。
その響きが順番に生まれていき、いまの宇宙ができ上りました。
それゆえ、宇宙創造と同じ順番に並んだ「あわのうた」を正しく発音することで、さまざまなものが「再創造」されていくのです。
まず、言葉の乱れ。心の乱れ。体の乱れ。
それら一人ひとりの内側の乱れが整うことで、外界の現象も整い、人々の争いが治まり、気象や天候さえも整って、調和的な世界へと導かれていったのです。
また、「あわのうたは」、5・7調のリズムで構成されています。
この「5・7」という響きは、宇宙の運行リズムに符号します。
5+7=12は太陽の運行の区切りと一致。
また、和歌の「5・7・5・7・7」を合計した31文字は、365日を12ヵ月で割った31日と重なります。
音のリズム、季節のめぐり、宇宙の周期——。
古代の人々は、これらを別々のものではなく、ひとつの大きな循環として、とらえていたのでしょう。
陰陽の結びが生む生命の循環
古事記では、イザナギとイザナミが「天の御柱(あめのみはしら)」という大きな柱を立て、それぞれが柱を左右から回り、出会ったところで結ばれることで、次々と島々を生み出したと伝えられています。
ホツマツタヱには、このときにイザナギとイザナミがあわのうたの上の句と下の句をそれぞれ歌い合わせながら、たがいに逆回転で柱をめぐったとあります。
これは、生命の基盤であるDNAの螺旋構造とも象徴的に一致します。
ヲシテ文字で「ア」は左回りの渦。
「ワ」は右回りの渦の形です。
右回りと左回りの流れを、ひとつの円環の中で重ねると、ねじれた輪(メビウスの輪)のような構造になります。
メビウスの輪は、裏と表がなく、ひとつの面が永遠に循環する流れです。
古代の人は、男女の陰陽の結びをこの「ねじれた一体構造」としてとらえ、それはまさに次に命をつなぐDNAの働きを暗示していたかのようです。
さらに、この循環するエネルギーの形は、宇宙エネルギーの流れを表すとされるトーラス構造にも通じます。
中心から外へ広がり、外側をめぐって、再び中心へ戻る——。
それは、生命が生まれ、育ち、次の命へ受け継がれていく自然界の大きな循環そのもの。
ホツマツタヱに記された言霊の世界は、古代の人々が感じ取った宇宙と生命のつながりを、現代に伝える叡智なのです。
宇宙創造の力を宿し、DNAまでを整える「あわのうた」。
その偉大な力は、現代でも充分に働きます。
あなたの好きな調子で唱え、
自分と周囲を調和へと導きましょう。
光運の波に乗って、新たな道が開かれ、
運気上昇、次元上昇すること間違いありません。
後編では、ホツマツタヱに導かれた一人の主婦に月から降りて来た“あわフラ”についてお届けします。
*ホツマツタヱやヲシテについて、より詳しく知りたい方は、月刊『アネモネ』2024年11月号(kindle版)の特集「地上で生きていた“縄文の神々”との統合」を、ぜひご覧ください。












