
覚醒を司る松果体に最も近い“玄関口”といわれる鼻。
耳鼻咽喉科専門医であり、
日本アーユルヴェーダ学会理事長でもある北西剛さんが、
これまで臨床研究を重ねて
実際に目を見張る結果が得られた
アーユルヴェーダの鼻のセルフケア「ナスヤ」をご紹介します。
肩こりや眼精疲労、ストレス改善の可能性が高く
松果体の浄化にも効果が期待できるケアとは?
毎日の習慣に取り入れたい、健幸への実践法をお届けします。
取材・文◎中村いづみ 編集◎アネモネ編集部
前編では、アーユルヴェーダの基本的な概念と、アーユルヴェーダにおいて大切な一日の過ごし方について教えていただきました。
こちらも併せてお楽しみください。
きたにし耳鼻咽喉科院長
北西 剛さん
Profile
きたにしつよし◎日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会専門医。医学博士。西洋医学では対応が難しいケースを数多く経験し、補完医療、伝統医学を併せた統合医療を実践。「健幸超寿」を実現すべく、個々にとって調和のとれた医療をめざす。「自身自医」「予防は治療にまさる 養生は予防にまさる」をモットーに、外来診療のほか、セミナーやメディアでの情報発信などにも尽力。企業コンサルティングや商品開発などにも参画。2018年より日本アーユルヴェーダ学会理事長(2026年取材時点)。
第6チャクラや松果体の玄関口、鼻のセルフケアで健幸に
身心の健康は、毎日の小さな習慣の積み重ねで作られています。
なかでも、自律神経や睡眠の質に影響しやすい「朝」と「寝る前」は、とても重要です。
特に朝は、眠っていた体や意識がゆっくりと目覚め、1日のコンディションが形作られていく時間。
そのため近年は、“呼吸”や“感覚”に着目したセルフケアが注目されています。
そこで、朝のルーティンに取り入れたいのが“鼻”のセルフケアです。
鼻は、意識の目醒めを司る第6チャクラや松果体に最も近い“玄関口”。
現代医学でも嗅覚は、5つの感覚器官の中でも唯一、神経の中継地点である“視床(ししょう)”を最初に経由せず、感情や本能を司る脳の中心部である“大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)”へ直接届きます。
匂いの情報が直接、感情・記憶・本能系へ届くため、「意識や情動への入り口」として注目され、嗅覚系は意識研究へのゲートウェイとして研究されているほどです。
神経系の疾患にも有効! アーユルヴェーダのナスヤとは
インド伝承医学であるアーユルヴェーダでは「鼻は脳の入り口」ともいわれ、受け継がれてきたセルフケアの智恵があります。
今回ご紹介するのは、北西さんも日々行なっている鼻のセルフケアである「ナスヤ」。
ナスヤは、インドではコロナ対策の免疫増強法として政府が推奨していたそうですが、その効果は期待以上に大きいようです。
北西さんも健康な成人12名を対象に1ヵ月間の臨床研究を行ない、副腎機能が改善したり、肩こりや眼精疲労に効果があったことを国際学術誌に発表しました。
「ナスヤはとても重要な浄化療法のひとつです。薬液を経鼻として投与することで、鼻の粘膜を通して浸透し、頭頚部(とうけいぶ)の各種感覚器官の働きを高めます。その成分が全身の循環を通して作用することで、 頭頚部だけでなく、脳や神経の疾患を治す可能性も高まるのです」と北西さんは説明します。
松果体に働きかける浄化法「ナスヤ」 のやり方
ナスヤは、鼻にオイルを垂らすアーユルヴェーダの伝統的な施術です。首から上の浄化を行ない、脳・神経・感覚器に働きかけます。
ナスヤは、古典医学書にはこう記されています。
経鼻法を適切に行なう者は、視力・嗅覚・聴覚が衰えず、 頭痛・偏頭痛・慢性鼻炎が軽減し、頭部血管・関節・靭帯・腱は栄養が充満し、声の調子がよくなり安定し威厳が出る。すべての感覚器官は欠陥から解放され力強さを増す。
また、第6チャクラや松果体の浄化、集中力の高まりにも効果があり、直感・洞察・内観の深まりを感じる人もいます。

アーユルヴェーダの古典医学書は和訳で読むことができる。上は『チャラカ本集 改訂版・総論篇』(日本アーユルヴェーダ学会 訳/せせらぎ出版)、下は『アシュターンガ・フリダヤム』(イナムラ・ヒロエ・シャルマ 訳/北斗書房)
今回お伝えするのは、北西さんが臨床研究で行なったのと同じ方法「プラティマルシャ法(少量法)」です。
■用意するもの
セサミオイル(市販の太白ごま油など未焙煎のもの)もしくはココナッツオイル、ギー、アヌタイラ(薬草をオイルで煮出した点鼻オイル) など
■やり方
少し上を向いて両鼻に2滴づつ滴下し、喉に流れた分は吐き出す。
または、鼻入口に綿棒などで塗布する。
とても簡単ですね!
アーユルヴェーダの手軽なセルフケアを取り入れて、ぜひ体・心・魂がより輝く日々を送りましょう。
きたにし耳鼻咽喉科院長
北西 剛さん
Profile
きたにしつよし◎日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会専門医。医学博士。西洋医学では対応が難しいケースを数多く経験し、補完医療、伝統医学を併せた統合医療を実践。「健幸超寿」を実現すべく、個々にとって調和のとれた医療をめざす。「自身自医」「予防は治療にまさる 養生は予防にまさる」をモットーに、外来診療のほか、セミナーやメディアでの情報発信などにも尽力。企業コンサルティングや商品開発などにも参画。2018年より日本アーユルヴェーダ学会理事長(2026年取材時点)。
https://kitanishi-ent.jp/














